掛布二軍監督退任騒動の“元凶”はフロントの調整力のなさ

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■【生かす方法を模索すべき」

 わたしが球団社長だった当時、星野監督とは一枚岩だったように思います。星野さんは「タイガースの中で私が一番、話をしたのは野﨑社長だった」と言っています。私もオーナーを動かすために、時には星野さんの力を借りました。とにかくタイガースを優勝させたい一心で気持ちは一致していた。私と星野さんの視線は、そろってファンの方を向いていました。

 けれども、いまのフロントは、金本監督に渋々、付いていっているようにしか見えません。オーナーが金本監督に全権を委ねているのだから、とりあえず言うことは聞いておこうと。タイガースのぬるま湯体質を一掃したい金本監督はファンの方を向いていても、フロントは波風を立てることを避けている。金本監督と一緒になって本気でタイガースを変える気持ちであれば、掛布二軍監督をバッサリやるのでなく、自分たちが泥をかぶってでも「ミスタータイガース」という財産を生かすことを優先したと思うのです。

(談)

【連載】野崎勝義元球団社長 阪神を憂える

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