掛布二軍監督退任騒動の“元凶”はフロントの調整力のなさ

公開日: 更新日:

■【生かす方法を模索すべき」

 わたしが球団社長だった当時、星野監督とは一枚岩だったように思います。星野さんは「タイガースの中で私が一番、話をしたのは野﨑社長だった」と言っています。私もオーナーを動かすために、時には星野さんの力を借りました。とにかくタイガースを優勝させたい一心で気持ちは一致していた。私と星野さんの視線は、そろってファンの方を向いていました。

 けれども、いまのフロントは、金本監督に渋々、付いていっているようにしか見えません。オーナーが金本監督に全権を委ねているのだから、とりあえず言うことは聞いておこうと。タイガースのぬるま湯体質を一掃したい金本監督はファンの方を向いていても、フロントは波風を立てることを避けている。金本監督と一緒になって本気でタイガースを変える気持ちであれば、掛布二軍監督をバッサリやるのでなく、自分たちが泥をかぶってでも「ミスタータイガース」という財産を生かすことを優先したと思うのです。

(談)

【連載】野崎勝義元球団社長 阪神を憂える

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動