清宮には逆効果 日ハムが検討する箱詰め“大谷待遇”の是非

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■生まれも育ちも性格も違う

「大谷で成功したからこそ同じような特別待遇になることは間違いない。ただ、大谷と清宮は生まれも育ちも性格も違う。大谷は常に野球を優先する練習の虫。周囲の誘惑にしても、たとえば、先輩から誘われると、食事には行っても酒席は絶対に断る徹底ぶり。岩手の地方から上京してきたため東京には友人や知人も少なく、外出禁止でも大きなストレスはなかった。でも、清宮は東京生まれ東京育ちのお坊ちゃま。それを大谷と同じようにがんじがらめにして、果たしてプラスになるのかどうか」(球界関係者)

 この日、約40分間の会談に同席した大渕スカウト部長は、こう言っていた。

「(話には)聞いてはいましたけど、やっぱり大人との会話が上手ですね。沈黙が起きるとその時間を埋めようと話を振ってきたり、むしろ彼が気を使う場面もあった」

 栗山監督は終始デレデレだった。

「雰囲気あるね。ベーブ・ルースってあんな感じだったのかな、なんて思った。(大谷)翔平とも全然違う。すごくいい子。本質的に純粋なものを持ちながら、変な方向にいかない。幸太郎はみんなに愛されるよね」

 気遣いができ、コミュニケーション能力が高いがゆえに、誰にでもいい顔をするタイプと見る向きもある。先輩の誘いに応えるべきか、いや、球団の意をくんで断るべきか……と、板挟みになる可能性もある。「大谷プラン」の箱詰めは危険かもしれない。

【連載】早実・清宮幸太郎の正体

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