著者のコラム一覧
加藤健新潟アルビレックスBC 球団社長補佐

1981年3月23日、新潟県生まれ。ソフトバンク松坂と同学年の「松坂世代」のひとり。新発田農3年の春夏甲子園に主将で出場。98年ドラフト3位で巨人に入団。2008年の日本シリーズでは5試合に出場。17年目の15年にキャリアハイの35試合に出場。16年限りで引退。現在は独立リーグの新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ(BC)の「球団社長補佐」として活動する。

準備、確率、思い切りが大事だと知った“奇跡の初本塁打”

公開日: 更新日:

 昨年限りで引退した加藤健氏は、巨人での18年間で規定打席に到達したシーズンは1度もなかった。球界を代表する捕手・阿部慎之助の陰で控え捕手として縁の下で支え、「困った時のカトケン」と重宝された。

 ――今の巨人は9人も捕手が在籍。控えの心得は?

「2番手、3番手捕手って絶対ケガしちゃいけない。いくらでも代わりはいるんです。ボクもサネ(実松)も、ケガしてもやりながら治しました。ボクはあばら骨にヒビが入っていたけど試合に出続けたことがありました」

 ――35試合に出場した2015年?

「はい。クロスプレーでDeNAの嶺井とぶつかって。翌日は大竹とバッテリーを組んでスタメン。痛かったですけど、ケガがバレないように打撃練習は全部バントや右打ちでごまかしました。痛み止めのボルタレンを上から飲んで、下からも入れて……。それで試合に出たらボクが打って勝ったんです」

 ――当時の原監督は気付いていた?

「10月の上旬でしたが、ボクからは『できる』と言いました。これくらいの痛み、ヒビが入ったくらいならできるんだと引き出しが増えました。監督も分かっていたと思います。でも言ってこないんだから大丈夫だろうと、気付かないふりをしてくれたんじゃないですか」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動