4場所連続休場の稀勢の里 「白鵬に頭下げ稽古を」と苦言

公開日: 更新日:

「あんな相撲しか取れないのでは引退しても惜しくない。むしろ、闘志あふれる相撲の日馬富士こそ引退させたくないですよ」

 こう話すのは相撲評論家の中澤潔氏だ。

 11月場所10日目の昨21日、横綱稀勢の里(31)が休場届を提出。今場所は1場所の最多タイ記録となる金星5個を配給し、4勝5敗の体たらくだった。

 これで4場所連続休場。次の1月場所次第では進退問題に発展することは避けられない。

 冒頭の中澤氏は「必死さがどこにも見えない」と言う。

「確かに春場所以降、ケガに悩まされ、相撲勘の衰えなど技術的な面でも不安はあるでしょう。しかし、今の稀勢の里はそれ以前の問題です。『休場が続いているので、この場所にかけるしかない!』という気持ちがあるとはとても思えない。体もブヨブヨだし、相撲も消極的。対照的なのが白鵬です。ダメ押しをするなど相変わらずの面もあるが、相手に向かっていく闘志は素晴らしい」

 場所前は順調といわれていたが、稀勢の里はほぼ同じ相手としか稽古をしない。一門連合稽古では嘉風や琴奨菊、部屋では後輩の高安と、互いを知り尽くした相手とばかり相撲を取っている。しかし、そこからは何の変化も生まれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲