処分持ち越しも 貴乃花親方“角道”の行き着く先は土俵利権

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 そんな貴乃花親方といまだに密接な関係にあるのが、くだんの裏金顧問だ。今年10月に川崎大師で行われた故・北の湖理事長の三回忌法要でも親しげに話し込んでいる姿が目撃されている。

 法要に出席した別の親方が言う。

「法要後の食事会で、貴乃花親方と裏金顧問、山響親方(元平幕巌雄)の3人がゴソゴソやってましたよ。山響親方は体制派の出羽海一門でありながら、前回の理事長選で貴乃花親方に1票を投じた人物。食事会が始まってから終わるまで、ずっと3人で話し込んでいましたから」

 昨年1月に相撲協会を解雇された裏金顧問は、もっか地位保全の裁判で協会と係争中。だからこそ反体制派の貴乃花親方を担いで頂点に君臨させ、自身も協会に復職して北の湖理事長時代のように事務方を仕切りたい。

 そんな裏金顧問を利用して、貴乃花親方自身も協会のトップに上り詰めたい。要するに持ちつ持たれつで、利権が一致しているのだ。

 いずれにせよ理事としての仕事を放棄、真相解明の協力すら拒んだだけに、遅かれ早かれ重い処分が下るのは確実だろう。今後、理事として再起を図れる保証はない。

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