元球団社長が追悼 阪神Vを呼んだ星野仙一氏の口説き文句

公開日: 更新日:

 獲得できたのは金本ひとりだったが、金本獲得が翌年のリーグ優勝につながった。星野監督が電鉄本社の金庫をこじあけた成果は大きかった。

 星野監督とはチーム作りに関して、よく話し合った。のちに本人は「阪神の監督時代に、最も話をしたのは野﨑社長だった」と言っていた。ユニホームを着ると起こるストレス性高血圧。優勝した03年はわたしが記憶しているだけで3回は倒れた。監督退任後は、球団社長になってもらって、わたしが副社長として実務面で支える構想があったが、久万オーナーに反対されたこと……。星野監督とのさまざまな思い出がよみがえってくる。

 顔を合わせたのは12月1日、大阪で行われた殿堂入りのパーティーが最後だった。「おめでとうございます」と声を掛けると、「社長も来てくれたんですね。ありがとうございます」。その後、握手をした。そのときは具合が悪いなどとは思いもよらなかった。途中で少しイスに座ったものの、長時間話したり、関係者に挨拶をしたり、精力的にみえた。

 とにかく突然の訃報に驚いている。ご冥福をお祈りいたします。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋