エンゼルスGM弾丸訪問 日ハムが伝えた“大谷起用法”の中身

公開日: 更新日:

 滞在時間はわずか2時間でも、収穫は多かっただろう。

 8日、エンゼルスのエプラーGMが、チャベスGM特別補佐、チームのトレーニング、コンディショニング担当らと日本ハムの二軍寮を訪問。ノーコメントで帰路についたが、大谷翔平とは今後の調整などについて話し合い、栗山監督、吉村GMらと45分間にわたって会談した。

 栗山監督は「僕なら聞きたいだろうなという話だった。二刀流の難しさなど? 難しいからとか偉そうなことは言えない。メジャーは素晴らしいシステムを持っている。やってくれると信じている」と多くは語らなかったが、吉村GMは「主に栗山監督に対して起用法や注意すべきことを質問していた」と説明。エンゼルスは特殊な二刀流選手の“扱い方”のレクチャーを受けることが主な目的だったようだ。

■投手はリリーフ起用を進言か

「エンゼルスは今季、大谷を指名打者で起用する構想がある。栗山監督は登板日の翌日から2日間の休日を設け、打者として起用するなど試行錯誤してきたが、昨季は打者を中心とした起用プランを温めていた。キャンプ前に右足首を痛め、シーズン中に左太ももを肉離れするなど断念せざるを得なかった。大谷はメジャー1年目でなおかつ、昨年10月には右足首の三角骨の除去手術と右肘にPRP療法を受けている。体への負担を軽減する上で、打者中心でなおかつ投手としてはリリーフ起用を進言した可能性がある」(球界OB)

 日本ハムは大谷の過去5年分のコンディショニング、トレーニング、試合での投球数などのデータをエンゼルスに提供したという。メジャーでの二刀流継続体制が形づくられつつある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑