演技構成の食い違い 羽生結弦は五輪後にコーチと“決別”か

公開日: 更新日:

「14年以降も演技構成を巡って度々、衝突した。2位に終わった昨年のGPシリーズカナダ杯では報道陣を前に『大技に気を取られて他の演技が雑になっている』とこぼすなど、教え子へのダメ出しが増えた。オーサーは故障リスクのある大技にこだわるよりも、技術、表現力にたけた羽生ならプログラムの完成度で勝負できると見ていた。複数の4回転ジャンプの実施にこだわる羽生を『頑固にもほどがある』とさじをなげかけたこともある」

■今季は別のコーチに師事

 オーサー氏の懸念は現実のものとなる。昨年11月のNHK杯公式練習では4回転ルッツで転倒し、「右足関節外側靱帯損傷」の重傷を負ったのは記憶に新しい。もはや、オーサー氏にとって羽生は手に余る存在。羽生も、今季はオーサー氏ではなく、ジャンプ専門のギスラン・ブリアンコーチ(55)の指導を受けていることから事実上、オーサー氏との師弟関係は解消したとみられている。

 金の切れ目が縁の切れ目にもなりかねない。オーサー氏は、かつての教え子で、バンクーバー五輪金メダルのキム・ヨナ(韓国)に報酬の増額を要求して、契約を解除された過去がある。当時の韓国メディアによれば、要求は「不当な額」だったとされる。羽生も同様に報酬を巡るトラブルから、6年間の師弟関係に終止符を打つ可能性もある。

 羽生は別のコーチと22年北京五輪を目指すことになりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった