リプニツカヤ電撃引退 フィギュア選手“拒食症”の壮絶実態

公開日: 更新日:

 28日に明らかになった、2014年ソチ五輪フィギュア団体金メダリスト、ユリア・リプニツカヤ(19)の電撃引退。ロシアの国営通信社はリプニツカヤの母の言葉として、「拒食症の治療後、4月にロシアフィギュアスケート連盟に引退を伝えた」と報じた。

 女子フィギュアスケーターで拒食症と言えば、ソチ五輪で8位入賞の成績を残した鈴木明子もそうだった。鈴木はかつて日刊ゲンダイ連載で、「『摂食障害』。いわゆる拒食症の一種でした」とつづり、一時期は40キロから32キロまで体重が落ちたことを告白。さらに「クシで髪をとくだけで、大量の毛髪が床に抜け落ちる」「対人恐怖症」という拒食症の生々しい実態も明らかにしていた。

 しかし、拒食症に陥るのは、一部のフィギュアスケーターだけではない。あるフィギュア関係者が言う。

「体重が軽いほど有利な競技なので、大会前日は何も食べないのが当たり前。ある男子選手は2日前から絶食し、胃の中をからっぽにして試合に臨んでいた。特に女子選手は体形がふっくらと女性らしくなればなるほど、ジャンプのバランスが崩れる。そのため、育ち盛りの10代の頃から食事制限を課される。フィギュア強豪国の中には、厳しい体重制限をかけている国もある。『痩せなければ』という義務感が強迫観念となり、摂食障害、拒食症になってしまう。いくら才能のある選手でも、『我が子が苦しんでいるのを見ていられない』と、親が競技をやめさせてしまうケースも少なくない」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃