大谷の“お客様扱い”いつまで…ソーシア監督が抱える事情

公開日: 更新日:

ゴジラ松井は1年でクビに……

 その根拠はソーシア監督が抱える事情にある。02年にワールドシリーズを制覇し、最優秀監督賞を2度受賞。「知将」として知られる同監督は今季が就任19年目。今季限りで10年契約が満了する。昨年まで3年連続プレーオフ進出を逃しているだけに、今年結果を残さなければ、さすがにクビともっぱらだ。前出の地元メディア関係者が言う。

「本人は来季以降もユニホームを着続けるつもりでいる。あと30勝で通算1600勝となり、ドジャース時代の恩師だったトミー・ラソーダ元監督の記録を抜く。そういうこともモチベーションになっている。今季は何が何でも勝ちたいし、結果のためにはなりふり構っていられない。6年契約の大谷をじっくり育てるために辛抱強く起用し続ける余裕はなく、結果が出なければマイナー降格させてよりベターな選手を起用するだろう。逆に戦力として計算できるようであれば、1年目から投打にフル回転させる可能性もある。なにしろエンゼルスは先発の頭数がそろうかどうか微妙な現状ですから」

 こうしたシビアなスタンスは、10年に松井秀喜がエンゼルスでプレーしたときも同様だった。前年の09年にヤンキースでワールドシリーズMVPを獲得してFAに。そんな松井に真っ先に声を掛けたのがエンゼルスだった。ソーシア監督は代理人であるアーン・テレム氏の自宅で行われたFA交渉に、わざわざ当時のリーギンスGMとともに同席。前年までのDHではなく、あくまで外野手として出場したかった松井に「全試合、外野守備に就いてもらっても構わない」と言って口説いた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    侍Jと大谷翔平がWBCで直面するMLBからの嫌がらせ…過去何度も味わった手段選ばぬヤリ口に要警戒

  5. 10

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲