雄星や菅野の米移籍にも影響 大谷が左右する日本人の評価

公開日: 更新日:

 将来のメジャー挑戦を目指すプロ野球選手たちは、エンゼルスの大谷翔平(23)の活躍を祈るような気持ちで見守っているのではないか。

 オープン戦では投打で思うような結果が出ず、開幕まで残り1週間となった今も、開幕メジャーの確定ランプはともっていないが、前評判は異常に高い。23歳と若いうえに、投手として最速165キロをマーク。打者では2016年に侍ジャパンの強化試合で東京ドームの天井直撃弾を放つなどケタ外れのパワーを発揮。米国では「二刀流のベーブ・ルース」として「総額3億ドル(約315億円)を手にするかもしれない」と大々的に報じられたこともあるし、今年のMLBの「トッププロスペクト」では1位に挙げられている。

「大谷の活躍が今後の日本人選手の評価を大きく左右するでしょう」とは在米ライター。

「日本では菊池(西武)、菅野(巨人)、筒香(DeNA)、千賀(ソフトバンク)らが将来のメジャー挑戦を視野に入れている。菊池は最速158キロを誇る左腕で、菅野、千賀は昨年のWBCで好投した。筒香も日本屈指のスラッガー。すでに彼らは一定の評価を得ているが、大谷のそれには到底及ばない。大谷は今の日本の野球レベルを測る上での指標になっているのです」

 あるセ球団の選手は「大谷でさえ通用しないとなれば、日本球界全体がメジャー移籍に消極的になるかもしれない」とみる。

 大谷の成功の可否は大きな意味を持っている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋