昨季覇者のアストロズGMが重視するのは「出塁率+長打率」

公開日: 更新日:

野球は点取りゲームです。いかに相手よりも点を多く取るかが勝敗に直接結びつくのです」とルーノウは話す。

 何より点を取ることが大事。つまり5点取られても、6点取れば勝てるということだ。

 ワールドチャンピオンになった昨17年のアストロズのチーム成績を見れば、この考えがしっかりと浸透していたことがわかる。この年のチームのOPSは.823でメジャートップ。その結果としてのチームの総得点も896でメジャートップだった。

 とはいえ、長打狙いで選手がブンブン振り回してばかりかといえば、そうではない。この年の三振の総数は1087。これはメジャー30球団中、最少だ。トップのダイヤモンドバックスの1456と比べると、400個近く少ない。

 メジャーにおけるデータ野球のはしりは、アスレチックスの「マネーボール」だ。GMのビリー・ビーンは低予算でチームを運営しながら、アスレチックスをプレーオフ常連の強豪にした。選手の体形やフォームなどを度外視し、出塁率などのデータを基にドラフトやトレード、FAを敢行。スカウトのカンや主観を排除したチームづくりは当時、画期的だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑