ノーマークDeNA京山の活躍で関西担当が背中を丸めてた

公開日: 更新日:

 能力があるのになぜ、ウチは評価しなかったのかと、オレたち担当スカウトが上層部から強烈な皮肉を浴びせられることになる。

 それでいてウチが上位指名しながら鳴かず飛ばずの選手に関しては、会議で俎上に載せることすらしない。例えば、パソコンおたくのエラいさんが自信満々で獲得したスラッガーなんてヒドいものさ。甲子園で残した数字は秀逸、出塁率や長打率はバツグンだったものの、2年たっても3年たっても体力不足。おまけに練習嫌いときてるから絶望的だ。それでも、最終的に決断して獲得にゴーサインを出したのは上層部だから、会議で話題にしようものなら自分たちに責任が降りかかる。それを避けているとしか思えないんだ。

「選手を結果や数字だけで判断するな。いいと思った選手がいれば、マメに足を運んで野球への取り組み方や性格までチェックしろ。試合前のウオーミングアップやベンチ内での様子などに必ずヒントはあるはずだ」

 部長はこう言って日頃からオレたちにハッパをかけてるけど、会議でつるし上げられるのはコリゴリだからね。

 案の定、関西地区担当は、「担当地区でめぼしい選手がいれば、とりあえず評価しておくのが無難かもな。その選手が万が一、他球団で活躍したとしても、自分は評価してたと言えるからね」なんて、早くも言い訳を考えてたよ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  2. 7

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  3. 8

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 9

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  5. 10

    巨人が来秋ドラ1指名?明治神宮大会で躍動の青学大154キロ右腕・鈴木泰成は“4年越しの恋人”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?