ノーマークDeNA京山の活躍で関西担当が背中を丸めてた

公開日: 更新日:

 能力があるのになぜ、ウチは評価しなかったのかと、オレたち担当スカウトが上層部から強烈な皮肉を浴びせられることになる。

 それでいてウチが上位指名しながら鳴かず飛ばずの選手に関しては、会議で俎上に載せることすらしない。例えば、パソコンおたくのエラいさんが自信満々で獲得したスラッガーなんてヒドいものさ。甲子園で残した数字は秀逸、出塁率や長打率はバツグンだったものの、2年たっても3年たっても体力不足。おまけに練習嫌いときてるから絶望的だ。それでも、最終的に決断して獲得にゴーサインを出したのは上層部だから、会議で話題にしようものなら自分たちに責任が降りかかる。それを避けているとしか思えないんだ。

「選手を結果や数字だけで判断するな。いいと思った選手がいれば、マメに足を運んで野球への取り組み方や性格までチェックしろ。試合前のウオーミングアップやベンチ内での様子などに必ずヒントはあるはずだ」

 部長はこう言って日頃からオレたちにハッパをかけてるけど、会議でつるし上げられるのはコリゴリだからね。

 案の定、関西地区担当は、「担当地区でめぼしい選手がいれば、とりあえず評価しておくのが無難かもな。その選手が万が一、他球団で活躍したとしても、自分は評価してたと言えるからね」なんて、早くも言い訳を考えてたよ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到