首位キープでも…広島がいまだ悔やむ河田元コーチの移籍

公開日: 更新日:

 開幕から1カ月。セ・リーグはまだ「ダンゴ状態」が続くといわれている中、シーズン連覇の広島が首位をキープしている。

 その広島にとって、あの人の「移籍」は今でも後ろ髪をひかれる思いだという。「貴重な存在だったからね」と話すのは、高ヘッドコーチだ。

「河田(雄祐元外野守備走塁)コーチは選手を盛り上げたり、気持ちを持っていくのがうまかった。(緒方)監督や外国人選手とも積極的にコミュニケーションを取ってくれていました。今、彼の代わりになる人はいないですね」

 河田コーチは昨オフ、石井琢朗打撃コーチと共に2年間在籍した広島からヤクルトへ移籍。秋季キャンプからチームに合流すると、カープ流の指導で盗塁時のリードや守備を選手に叩き込んだ。集中力が切れやすくサボリ癖のあるバレンティンにも片言の英語とジェスチャーを駆使。要所要所で監視しながら笑顔とジョークで重い腰を上げさせた。機動力野球を目指すチームで孤立しないための気遣いでもあった。

 ちなみに、ヤクルトは現在5位に低迷。シーズン連覇の立役者である2人のコーチを招聘しても、「知識や技術を生かせる選手がいなければ意味がない」と厳しい意見もある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  3. 8

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  4. 9

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 10

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?