ハリル解任劇の余波 欧州監督に“日本敬遠”機運高まる恐れ

公開日: 更新日:

 ロシアW杯の開幕2カ月半前に代表監督が電撃解任され、代表監督を査定する専門部会のトップが後任に就いたと思ったら、クビになった監督が飛んできて会見で不平不満をブチまける……。たまにアフリカ諸国や中東地域で勃発する不測のドタバタ劇が、ついに日本でも起きてしまった。

 4年前、アルジェリアを率いてブラジルW杯のグループリーグを突破したハリルホジッチは「本大会で勝つことを知っている」という触れ込みだった。しかし、その本番前の4月9日に職を追われ、後釜は日本サッカー協会(JFA)技術委員会の西野委員長。城主(JFA田嶋会長)に「バックアップする」と繰り返し言われ、安心し切っていた総大将(ハリル)にしてみたら、城主の覚えめでたい部下を総大将に据えるために寝首をかかれたようなもの。来日して恨み節のひとつも言いたくなるのは当然だろう。

 ハリル解任・西野新監督で日本代表はロシアで勝てるのか? それとも大惨敗を喫するのか? 

 勝負は時の運。フタを開けてみないと分からないが、少なくとも現時点で確定していることがある。世界中に「招集されなくなった主力選手が造反。JFA田嶋会長に直訴。監督の言い分も聞かないで選手に肩入れ。W杯未経験の指導者が後任に就いた。日本はフシギな国」であることが知れ渡ってしまった。元ブンデスリーガ1部(ビーレフェルト)ヘッドコーチの鈴木良平氏が言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった