W杯の見どころは?CR7とネイマールを最も知る日本人が解説

公開日: 更新日:

 ワールドカップのロシア大会の開幕まで、あと40日余り。4年に1度の祭典が、またやってくる。果たして今回は、どんなサッカーが見られるのか。日本で最もロナウドとネイマールを取材しているスポーツライターの竹澤哲氏に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 その昔、ワールドカップは最高峰のサッカーを映し出す大会だった。個性あふれるスター選手たちが、ピッチ上で、凡人の想像を超えるサッカーを表現。ペレ、クライフ、ジーコ、プラティニ、マラドーナの才能に世界は熱狂した。

 残念ながら最近は、強烈な個性が輝きを放つ場面を見られなくなっている。前回大会MVPのメッシは、トロフィーにふさわしい活躍をしただろうか。前々回大会を制したスペインにズバぬけた選手はいなかった。レジェンドを凌駕する選手は現れず、「退屈なワールドカップ」という悪評も聞かれたものだが、竹澤氏は「今度の大会は面白くなると思いますよ」と強調する。時代を代表する3人のスター選手が、最高のパフォーマンスを披露しそうだからだ。

「前回大会では、クリスティアーノ・ロナウド、ネイマール、リオネル・メッシの3人が、本来の力を発揮できませんでした。ロナウドは左足にケガを抱えていたし、ネイマールは大会中に腰椎を骨折。メッシだって、明らかに“バルサのメッシ”と違っていました」

■コンディションは最高

 今度の大会は、この3人が最高のコンディションで臨む。

「ロナウドは大人になりましたね。試合によっては休むことも受け入れるようになっています。前回のようにボロボロの状態で本大会を迎える心配はないでしょう。ネイマールは現在、ケガで休んでいますが、それがかえってプラスに働くとみています。シーズン終盤を休むので、本大会はフレッシュのはず。もちろんケガの完治は欠かせませんが、深刻な状態ではないようですし、期待できます。メッシは代表になると別人のようになることは多いですが、もともと才能はピカイチ。3人の競演が大会を面白くするはずですよ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • サッカーのアクセスランキング

  1. 1

    森保Jは海外からどう見られているのか…W杯のライバル国、ブックメーカーによる意外な評価

  2. 2

    【オランダ】195cmCBファンダイクが大きな“壁”に…タレント勢揃いで「地盤沈下」は今や昔

  3. 3

    FIFA会長がトランプ大統領に贈った「平和賞」は両者の癒着の象徴…元FIFA職員が史上最悪のW杯抽選会を一刀両断

  4. 4

    【チュニジア】アフリカ予選10戦無失点 堅守が光る「カルタゴの鷲」は日本が苦手とするチーム

  5. 5

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  1. 6

    【ポーランド&ウクライナ】1次リーグF組の最終枠は現時点で未定も「ウクライナが有力」と専門家

  2. 7

    Jリーグ得点ランク上位FWが日本代表入りできないワケ…「森保監督の確固たるポリシー」が背景に

  3. 8

    W杯組み合わせに森保監督「非常に厳しい」…GL初戦はオランダと激突、2位通過が現実ラインか

  4. 9

    W杯初16強の日韓大会で山本昌邦は「トルシエと選手とのフィルター役をこなした」

  5. 10

    元日本代表DF冨安健洋がアヤックスと契約合意報道…森保Jに朗報も「ガラスの肉体」の期待と不安

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった