内田前監督が握る“暗部” 日大ドン田中理事長と冷戦開始か

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 アメフト部の悪質タックル問題で揺れる日本大学が1日、内田正人前監督の常務理事辞任を理事会で承認した。ただし、内田氏は職員として大学に残った上で、6カ月間の自宅待機となった。いかにも中途半端な処分になったのは、さすがに日大のドン・田中英寿理事長も、内田氏を切れなかったからだとみられている。内田氏が田中理事長に「俺を切るんですか」と開き直ったという報道もある。これから、日大はどうなるのか。田中理事長VS内田氏の「暗闘」が始まる可能性がある。

■「辞任」ではなく「解任」となるのが常識だが…

 この日午後1時から開かれた日大の理事会。しかし、最後まで田中理事長はメディアの前に姿を見せなかった。理事会の会場「日大本部」(東京・千代田区)の入り口前には、約100人もの報道陣が詰めかけ、出入りする乗用車を追ったが、スモークが張られた窓からは車内をうかがい知ることはできなかった。

 その後、文科省に報告に訪れた大塚吉兵衛学長が報道陣に対応。終始、神妙な面持ちだったが、「なぜ理事長が出てこないのか」との質問に「私の責任逃れになる気がする」などとかばい続け、理事会の内容についても「理事長が対応の遅れを謝罪した」などと語るだけで、明らかにしなかった。

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