著者のコラム一覧
宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

飛距離コンプレックスの日本人のプロは海外で通用しない

公開日: 更新日:

 ゴルフのオリンピックと言われる全米オープンに、今年は日本ツアーから秋吉翔太と星野陸也の2人が初出場した。しかし、会場のシネコックヒルズGCのタフな設定に翻弄され、星野は18オーバー、秋吉は19オーバーの大叩きで予選落ちした。

 一方、全米女子オープンでも、国内賞金レースを独走中の鈴木愛が6オーバーとぶざまな予選落ちだった。

 これまで池田勇太宮里優作など、日本を代表するトップ選手が何度も海外メジャーに挑戦しているが、まったく歯が立たない。そして敗戦の弁で必ず口にするのが、「飛距離で太刀打ちできない。もっとパワーをつける必要がある」だった。

 もしこれが事実だったら、体格で劣りボールが飛ばない日本人選手は永久に海外メジャーに勝つことはできないということになる。

■「もっとパワーが必要」は体にいい言い訳

 だがこれは勝てない言い訳に過ぎない。欧米のプロは飛距離だけを武器に戦っているわけではないからだ。直近のデータを見ればよく分かる。現在、世界ランク(WR)1位のダスティン・ジョンソンのドライバー平均飛距離は310.8ヤード(10位)と確かに飛ばし屋ではあるのだが、それが必ずしも有利に働いているわけではない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…