パワハラ問題落着も…伊調馨10月復帰に透ける協会の思惑

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 女子レスリングのパワハラ問題が一件落着した。

 日本協会は10日、福田富昭会長が被害者である五輪4連覇の伊調馨(34)と面談して正式に謝罪したと発表。併せて伊調が今年10月の全日本女子オープン選手権(静岡・三島)に出場すると明かした。

 伊調は所属先のALSOKを通じて「レスリングがより魅力ある競技として発展していけるよう、今後とも全力を尽くしていきたい」とコメント。10月の復帰戦に向けて「レベルを上げた練習に取り組んでいます」と近況を報告した。

 パワハラ騒動発覚後、進退について明らかにしてこなかった伊調がマットに戻ることになったのは、本人の意向よりも協会側の思惑が透けて見える。

 五輪女王がマットに一度も姿を現さずに、このまま引退に追い込まれれば、協会への世間からの反発、バッシングは避けられない。これ以上の信頼失墜を食い止めたい協会側は、伊調に復帰の舞台を用意することで、地に落ちたイメージ回復を図る狙いがある。

 実際、伊調に対して全日本女子オープン選手権に出場するよう、協会幹部からの強い働きかけがあったといわれる。

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