右肘回復は順調も 日ハム清宮はV争いの“起爆剤”になれるか

公開日: 更新日:

 右肘の炎症でリハビリを続けていた日本ハム清宮幸太郎(19)が、11日の楽天二軍戦で約1カ月ぶりに実戦復帰、いきなり二塁打を放った。12日の同戦は2打数無安打だった。

 今月4日にフリー打撃を再開したばかりとあって、2戦ともDHで2打席限定の出場だったが、これに目を細めているのが栗山監督だという。

 去る6日、二軍戦を視察した指揮官は清宮に対し、「この時期にゆっくりしているとシーズンが終わってしまう。(調整の)スピードを上げてほしい」と要望。首位西武とは5ゲーム差で、ラッキーボーイの存在は優勝争いの起爆剤になる。栗山監督は清宮をそのひとりとして期待しているようなのだ。

 だが、二軍では本塁打を量産しているとはいえ、今の清宮は「プロ野球選手としての基本」を習得している段階。野球学校出身ではなく、高校時代からビシビシ鍛えられていたわけではない。土台づくりの時間になるはずだったキャンプは、自主トレ中に右手親指を痛めたことで中途半端に終わった。

 そもそも右肘を痛めたのも、課題になっているスローイングと無関係ではないだろう。チーム内ではキャンプ中から「力任せで、肩肘に負担がかかる投げ方をしている」との声があった。これが改善されなければ、再び肩や肘を痛めかねない。そんな清宮を本気で起爆剤にと考えているとすれば、日本ハムの一番の問題は指揮官ということになるかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは