黄金世代が上位独占も…評論家が女子ツアーの現状憂うワケ

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【CATレディース】

 女子ツアーは「黄金世代」と呼ばれる1998年生まれなど、若いプロの活躍が目立つ。大会初日はすでにプロ初優勝を挙げて賞金ランク22位につける「黄金世代」の新垣比菜(19)が6バーディー、ノーボギーの67で回り単独トップに立った。

 そして2打差4位タイには同じ19歳の三浦桃香原英莉花、吉本ひかるの3人がいる。

 4位タイにベテランの大山志保(41)もいて、トップ10の平均年齢を引き上げたが、それでも23.8歳と若い世代が上位を占めている。

 タレントのような容姿で人気の三浦には、ゴルフに関心がなくても追っかけがツアー会場に出現するなど、観客動員にも効果が出始めた。

「ただ、最近の女子ツアーにはピリッと張りつめた緊張感がない」と指摘するのは評論家の宮崎紘一氏だ。

「若い女子プロの登場でツアー人気が盛り上がっており、それに安心しているのかベテランや中堅に覇気が感じられない。昔は若いプロの好き勝手にはさせない、勢いづかせないというベテランの迫力や凄みがギャラリーに伝わった。いま黄金世代が注目されているが、宮里藍は19歳だったプロ1年目に5勝、2年目は6勝ともっと勢いがあった。それでも2年とも賞金女王タイトルは不動裕理が譲らず、ランク2位どまり。ベテランの意地に会場が沸いたものです。宮里に比べたら、今の黄金世代は勝ち星が少なく、それほど凄いのかな、と感じます」

 女子プロ協会が黄金世代という“打ち出の小づち”を手に入れてほくそ笑んでも、目の肥えたファンには物足りないようだ。

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