著者のコラム一覧
小野俊哉ノンフィクション作家

1961年岡山出身。スポーツ・アクセス㈲取締役社長。早大理工学部卒、味の素、住友金属工業を経て、03年同社設立。プロ野球、メジャーリーグの記録を分析、評論し各メディアやメジャー球団に情報を提供している。

セ3連覇濃厚の広島はV9時代の巨人に酷似している

公開日: 更新日:

 広島カープは23日時点でマジック24。2位ヤクルトとは12ゲーム差をつけており、リーグ優勝は間違いないところ。セ・リーグ3連覇は巨人以外では広島が初の快挙となる。もし、3年連続2位に2桁ゲーム差の優勝なら、川上哲治監督が率いたV9巨人のV1~3(1965~67年)以来、実に51年ぶり。プロ野球史上2度目となる金字塔だ。

 それほどの強さの秘密を試合運びから追いたい。私は10年前にV9巨人(65~73年)の詳細調査を実施した。今季の広島は、まぎれもなくそのV9巨人型なのだ。9年間のV9のイニング別の得失点差は初回が最大。年平均+31.8点を確保。1、2番の高田繁、土井正三、黒江透修、柴田勲らがしぶとく出塁。送り、走って揺さぶり3、4番のON砲(王貞治長嶋茂雄)が集中砲火。序盤からリードし、試合の主導権を握る先行逃げ切りの野球を確立していた。

■イニング別得失点差は初回が最大

 今季の広島は初回がイニング別最大の+33点。他にセで初回得失点差がプラスを確保しているのはヤクルトしかいない。

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