小野俊哉
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小野俊哉ノンフィクション作家

1961年岡山出身。スポーツ・アクセス㈲取締役社長。早大理工学部卒、味の素、住友金属工業を経て、03年同社設立。プロ野球、メジャーリーグの記録を分析、評論し各メディアやメジャー球団に情報を提供している。

軟投派へ変身した中日・松坂大輔は“カットボール王子”か?

公開日: 更新日:

 松坂大輔は今季の球宴投票で先発部門のセ1位になった。巨人・菅野を、何と15万票以上も引き離す人気ぶりだ。

 今年で38歳。過去155キロ台前後の剛速球が代名詞だったが、今はストレートが最速142キロ。しかし、交流戦で古巣ソフトバンクを抑えるなど今季7先発し3勝3敗、防御率2.41。半端ない掘り出し物といっていい。

 意外にもメジャー時代(2007~14年)に規定回に達したのは最初の2年だけ(33勝15敗、防御率3.72)。残り6年は年平均4勝5敗、防御率5.10(23勝28敗)。

 12年、レッドソックス最終年の先発防御率は球団史上ワーストの8.28を記録。度重なる故障が原因だった。

 09年1月には股関節回りを痛める重傷を負い、11年には右肘のトミー・ジョン手術も受けた。14年に帰国し、ソフトバンクに拾われ3年12億円という高額の契約を結びながら、15年には右肩へメスを入れ一軍登板は1イニングに終わった。

 テスト入団を終えた中日森繁和監督は、恐らく松坂に秘策を2点授けたと思う。

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