貧打阪神に“右”の打撃コーチ招へい案浮上も難航必至のワケ

公開日: 更新日:

「V逸のみならず、Aクラス入りさえも危うい状況。金本監督が来季も続投するという前提ですが、来季を見据えて、コーチのテコ入れが検討されています」

 阪神についてこう話すのは、さる球団OBだ。

 前年2位からの優勝を狙った金本阪神だが、今季は8月に入って最下位に転落するなど、大苦戦が続いている。

 リーグ最低の424得点にとどまる貧打が足を引っ張っている。4番候補として獲得したロサリオが失敗に終わったことを差し引いても、あまりにも打てなさ過ぎだ。

「飛躍が期待された大山、中谷といった右打者が軒並み伸び悩んでいる。そこで阪神は、金本監督の右腕である片岡ヘッド兼打撃コーチをヘッドに専念させ、昨年から不在が続いている右打者出身の打撃コーチを探しているというのです」(前出のOB)

 これには伏線がある。

 6月に行われた親会社・阪急阪神HDの株主総会で、株主が「広島の(石井、河田)コーチが移ったヤクルト交流戦でトップ。フロントはコーチがいかに大事であるか分かっているのか」と指摘。会場は拍手に包まれた。実際にヤクルトは交流戦以降も打線が好調。前年最下位から2位につけている。阪神という球団は株主の意見に敏感だけに、コーチのテコ入れが浮上したようだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 2

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  2. 7

    星野監督は中村武志さんを張り倒した直後、3ランを打った隣の俺にも鉄拳制裁…メチャクチャ痛かった

  3. 8

    (1)身内すらも“監視し欺く”情報統制…機密流出犯には厳罰、まるで落合博満監督のよう

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希は「ひとりぼっち」で崖っぷち…ロバーツ監督が“気になる発言”も

  5. 10

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった