金本降ろしも…今季最多の借金8で虎生え抜きOBは爆発寸前

公開日: 更新日:

 阪神は昔からややこしいところだ。かつては球団内部の複数の派閥が、OBや親会社のエラいさんも巻き込んで激しい勢力争いを繰り広げた。ときの体制を快く思わない派閥の人たちは、現体制の足を引っ張ろう、何かあればマスコミを利用して気勢を上げようと、それこそウの目タカの目だった。

 今はそこまでギスギスしないまでも、現体制を快く思っていない連中は少なからずいる。そんな人たちが、いよいよ勢いづきそうなのが今の阪神ではないか。甲子園に戻ってヤクルト戦に連敗。29日で本拠地の成績は16勝27敗1分け。借金は今季ワーストに並ぶ「8」に膨らんで、2位ヤクルトとのゲーム差は4.5に広がった。

「誰だって勝ちたい、打ちたいと思っている」

 試合後の金本監督はこう言ったが、思うだけなら誰にでもできる、思ったら何とかするのが監督の仕事だろうととらえている人たちがいる。

「生え抜きのOBたちですわ」と、さる放送関係者がこう続ける。

「金本監督も、次期監督候補といわれる矢野二軍監督も、生粋の生え抜きではない。おまけに主砲の福留も糸井も外様ですからね。金本体制になって3年目が終わろうとしているのに、生え抜きは育たず、結果も出せない今の体制にOBたちは業を煮やしている。フロントにはOBの代表格ともいえる掛布前二軍監督を支持する人たちがかなりいるし、その掛布前二軍監督が昨年、クビを切られたことをいまだに根にもっている連中も健在ですからね。これ以上、負けが込んでCSまで逃すようなら、それこそスポーツ紙を使って、あの手この手で金本監督を引きずり降ろそうとするかもしれません」

 かつてのような「お家騒動」が勃発する可能性もあるというのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  4. 4

    ソフトB“二軍の帝王”砂川リチャードが一軍で打てない根本原因…師匠・山川穂高が喝破

  5. 5

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  3. 8

    ポストシーズンの分配金が示す光と陰…一般職員の年収は約5万ドルで平均未満、“やりがい搾取”の一面も

  4. 9

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  5. 10

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言