2位ヤクルトに引き離され…巨人CS圏死守へ弱点克服の2カ条

公開日: 更新日:

 巨人が試合前にバント特訓を行った。

 13日、フリー打撃の前に若手野手が打撃ケージ周辺に集合。打撃投手とマシンの計3カ所に分かれてバント練習を行ったのだ。村田ヘッド兼バッテリーコーチらが身ぶり手ぶりで構えなどを熱血指導。キャンプならよくある光景だが、シーズン中の試合前に行うのは、極めて異例である。

 前日12日のヤクルト戦、延長に吉川大、小林が犠打を相次いで失敗。痛い引き分けに終わり、村田ヘッドは「ヘタクソ」と吐き捨てていた。その翌日に“懲罰”特訓となった形だ。

 今季の巨人は接戦にめっぽう弱い。延長戦は8試合で0勝4敗4分け。1点差は9勝23敗。村田ヘッドの言葉を借りると「ヘタクソ」なバントも接戦を落とす要因だ。今さらながら、特訓あるのみ、というわけだ。

■「3位死守」の戦いにシフトへ

 この日の試合前まで、後半戦のイニング別失点は八回の「34」が最多。沢村、マシソン、カミネロの勝利の方程式が離脱しているため、ここを安定させるべく、高橋由伸監督(43)は先発の畠世周(24)をセットアッパーで起用している。1年目の昨季は後半戦だけで6勝(4敗)。期待の有望株だったが、腰痛のため、キャンプ中の2月中旬に離脱していた。12日にやっと今季初登板。2戦目となったこの日は1―1の七回1死一、二塁のピンチで2番手としてマウンドへ上がった。2死からバレンティンに勝ち越し打を浴びたものの(田口の自責点)、150キロを超える直球と落差の大きいフォークを武器に「魔の八回」の救世主として期待がかかる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  1. 6

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  2. 7

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も