LPGAのツアー改革 トラブルの“元凶”は小林会長の説明不足

公開日: 更新日:

 来季の女子ツアー開催を巡って、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)と大会主催者との間でもめているのは、「放映権」と「施設管理権」をどちらが管理するのか、が決着していないからだ。

 もちろん当事者同士が話し合いで解決すべき事案であり、LPGAが1974年に発足してから半世紀近い歴史を考えればさまざまな既得権益もあって、女子ツアー関係者の全員が納得する解決法を見いだすのは簡単ではない。

 しかし、問題をこじらせた根本原因は、LPGAの不誠実な態度にある。

 小林浩美会長が昨年9月に「2019年から放映権は一括管理する」という文書を主催者に送りつけただけで、何の説明もなく、一方的にLPGAの主張を繰り返し、相手の話に耳を貸さなかった。主催者に歩み寄る態度すら見せていない。

 これまで放映権と施設管理権は主催者にあるという暗黙の了解のもとで女子プロ大会が数十年も開催されてきた。そのシステムを百八十度変更するのなら、LPGAは主催者へ時間をかけて丁寧に説明する責任がある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?