金本辞任・坂井体制も崩壊…虎は岡田&鳥谷ラインで次代へ

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「最有力は矢野二軍監督とみられているが、金本監督が辞めたことで、片岡ヘッドも責任を取るとみられている。それだけに片岡ヘッド同様、金本監督の右腕として働いてきた自分だけが残って監督を引き受けるかどうかは疑問が残ります」と、別の阪神OBがこう続ける。

「阪神は、坂井オーナー時代の10年間は一度も優勝を果たせず、前回優勝の05年から13年も経過している。いよいよ、阪急サイドの意向が反映される可能性があります。新任の藤原オーナーは阪急阪神HDの代表取締役で『ナンバー4』の位置づけ。その上には、阪急出身の角和夫代表取締役会長兼CEOがいます。これまで、人事には口を出さなかったといわれていますが、すでに財政面にはタッチしています。いくら『孫会社』の人事とはいっても、阪急サイドの意向を無視することはできないでしょう。そこで浮上しているのが、岡田さんの再登板です」

 岡田氏は、04年から08年までの5年間、一軍監督を務め、05年にリーグ優勝を果たしている。

「経験豊富な岡田さんであれば、実務派としてチーム整備に手腕を発揮できる。それに、親会社は生え抜きの鳥谷敬(37)を将来の監督候補として位置付けている。早大から03年に自由枠で入団した時から幹部候補として嘱望されてきました。岡田さんは鳥谷の大学の先輩で入団時の監督です。岡田さんが数年間、チームを地ならししている間に、引退した鳥谷が指導者としてのイロハを学び、鳥谷へバトンをつなぐ。こうした構想を持っている人間もいます。早大出身といえば角CEOも早大政経学部卒。大きな後ろ盾になってくれる、とみる向きもある」

 いずれにせよ、「坂井―金本」という独裁体制の崩壊が、阪神好転のきっかけになるのかどうか。

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