「稽古場にも来ないくせに」退職の引き金引いた弟子の離反

公開日: 更新日:

 それが同部屋の集まりだったのか、他の部屋の気心の知れた力士たちとの飲み会だったのかは定かじゃない。ただ、ある親方に言わせると「力士同士の集まりの席上、飛び出した発言だった」そうだ。

 双子の兄弟である貴公俊貴源治(ともに21)の2人が、当時の師匠である貴乃花親方に関してこう言ったという。

「稽古場にも来ないくせに、エラそうなことを言って……」

 相撲の親方は通常、部屋で弟子たちと寝食を共にする。それこそ朝稽古に始まって夜寝るまで弟子の面倒をみる。弟子の日常まで把握しなければ本当の意味での教育はできないし、弟子の行動については責任を負う立場だからだ。

 けれども貴乃花親方は当時、通いだった。品川の自宅から江東区の貴乃花部屋に通っていた。昨年暮れの12月29日、貴景勝(22)、貴公俊、貴源治らが銀座の繁華街をジャージー姿で闊歩、服装規定違反の失態をしでかしたときは「親方の目が行き届いてない証拠。通い親方の弊害さ」との声が他の親方衆から上がった。弟子が「稽古場にも来ない」と言うのももっともだが、問題は服装規定違反をして銀座でハメを外した日時。当日はあろうことか、師匠の貴乃花親方が理事解任提案された翌日だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々