鳥谷も金子もサッパリ…プロ野球に“複数年契約”必要なのか

公開日: 更新日:

 スポーツファンの菅野宏三氏(ビジネス評論家)が言う。

大相撲は番付が上がれば給料も上がる。大関に昇進した者でも2場所連続負け越しなら関脇に陥落する。学歴は関係なく、中卒でも力があれば横綱になれる。成績がすべてでわかりやすい世界です。プロ野球の複数年契約は、たいした成績を残さなくても2億だ4億だという選手がいる。2億円といえば、1部上場会社に勤めるサラリーマンの生涯賃金です。プロ野球は選手寿命が短いとはいっても、給料は成績に応じて支払われなければ、チケットを買って球場で応援するファンは納得しません。野村(克也)さんは、『複数年契約は百害あって一利なし。やってもやらなくてもカネが貰えるなら甘えが出るに決まってる』とよく言うが、人間というのはそういうものです。今はFA権があるので、球団とすれば力のある選手を複数年契約で抱え込めるメリットはあるかもしれないが、選手から緊張感や必死さを奪うことにもつながっているのではないか」

 1年、1年が勝負の世界に複数年契約なんて邪魔なだけだ。

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