ワールドシリーズ制覇 レッドソックスの呆れた乱痴気騒ぎ

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■コミッショナー・トロフィーを破損

 地元ボストンでの祝勝パレードは、その5日後に行われた。熱狂的なファンが多いチームだけに、一緒に乾杯しようということで沿道のファンからパレードカーの上にいる監督や選手たちに缶ビールが次々に投げ入れられた。コーラ監督めがけて投げ入れられた缶ビールが、ワールドシリーズの勝利者に授与されるコミッショナー・トロフィーを直撃。このトロフィーは大相撲の天皇賜杯に相当する権威あるものだが、缶ビール直撃で外縁を取り巻く30本の細いポールのうち数本が折れて、前歯が2、3本欠けたような状態になった。

 レッドソックスの面々は、この事件を気にする様子もなく、その後にボストンのナイトクラブに繰り出し、ドンチャン騒ぎを繰り広げた。ナイトクラブの請求書の金額はロサンゼルス同様30万ドル(3300万円)くらいだったという。チップの金額は不明だが、同じくらいの金額を気前よくバラまいたと思われる。 

(スポーツライター・友成那智)

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