ロッテ1位・藤原恭大は規格外 中学野球部“1日でクビ”伝説

公開日: 更新日:

■兄に誘われPLに入学するはずが…

 練習は決まって、2歳上の兄・海成さんと一緒だった。

 海成さんは現在、大阪経済法科大野球部に所属。中学時代は弟とは別のチーム「兵庫尼崎ボーイズ」で外野手としてプレーし、PL学園へ進学した。

 1年のとき、PLは大阪大会準優勝を果たし、「一緒に甲子園へ行こう」と弟をPLに誘う。しかしその直後、PLは新入部員の募集停止を発表した。

「(恭大は)運も良かったんだと思います。もちろん、ここまで来られたのは本人の努力の成果もあります。一度も野球をやめたいとは言わなかったし、学校も皆勤賞でした」(史成さん)

 前出の青木教諭も「前へ出て目立つタイプではないけど、陰で努力している子という印象でした」と言ってこう続ける。

「友達との約束に遅刻してくることもあると聞いて、何でやと思ったら、友達に『素振りしてから行く』と事前に伝えていたとか。決めたことはきちんとやり遂げる意志の強さを感じました。実は僕、腕相撲に自信があって、休憩時間に生徒が挑んでくるんですが、彼もそのひとりでした。最初に対戦したとき、僕が勝ったんです。でも2カ月後、また挑戦を受けたときは一瞬で負けた。それから一度も勝てていません。悔しさをバネに研究してきたんやと思います。毎回、右手同士の対戦で、彼の利き手は左手なんですけどね(笑い)」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  3. 3

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  4. 4

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  5. 5

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方

  1. 6

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  2. 7

    突然のがん宣告にも動揺なし「で、ステージはナンボでしょうか?」

  3. 8

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  4. 9

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩

  5. 10

    平和記念式典での石破首相スピーチの評判がすこぶるいいが…原稿を下書きしたのはAIだった?