プロでメシ食う気概 「問題児」の野球ノートを見て驚いた

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 1年前のこと。その年のドラフト上位で指名した高校生投手の「野球ノート」をたまたま見る機会があった。

 その高校の野球部監督は、部員に毎日、ノートを書くことを義務付けていた。その日の練習の課題や反省、授業で最も印象に残ったこと、通学の途中で見聞きしたもの……「野球ノート」とは名ばかりで内容は自由。要するに日記みたいなものさ。

 くだんの高校生投手、潜在能力はケタ違いだった。フォームもコントロールもいい。球速はトレーニング次第でまだまだアップするだろう。甲子園でも活躍したし、能力を示す数値も抜けていた。ただ、性格や人間性が疑問視されてた。チャランポランで、女の子と遊びに行ったきり寮に帰ってこないなんてウワサもあった。「問題児」のレッテルがはられていることもあって他球団は敬遠したものの、部長の強い推薦で指名することになった。

「彼とは練習を見に行ったときに、こっそり話をしたが、問題児どころか、かなり期待できる。受け答えもしっかりしているし、なにより自分はプロでメシを食っていくんだという気概がある」

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