メジャーに“キューバルート”が 日本人予備軍で割食うのは

公開日: 更新日:

「日本人選手、特に野手は打撃を受ける可能性が高い。野手で重視される長打力に関していえば大谷は例外で、日本を代表するスラッガーだった松井秀喜ですら年間30本が精いっぱい。メジャーの長距離打者の指標でもある40本を打つことはできなかった。しかも、ピークを過ぎてからのメジャー挑戦になるケースが多い。そこへいくとキューバの野手はパワーがありますからね。これまでキューバ選手の契約金や年俸が異常に膨れ上がったのは希少価値に加え、選手と球団の間に介在する代理人が膨大な仲介料を搾取していたからです。けれども、正規のルートができれば、それがなくなる。若くて伸びシロがあって長打力を備えた選手を、しかも安く手に入れることができるようになるわけですから」

 つまり筒香(27=DeNA)や山田(26=ヤクルト)ら、メジャー予備軍といわれる連中は割を食うことになる。

 投手にしても、キューバには好素材が多い。指導者に恵まれていないだけで、マイナーの育成プログラムを経れば、170キロ左腕のチャップマン(30=ヤンキース)クラスになる逸材がゴロゴロしているともっぱら。「日本人投手は即戦力を求めるメジャー球団に需要はあるかもしれませんが、伸びシロを期待するチームはキューバの選手を欲しがると思う」とは前出の鈴村氏だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁の「清純派枠」を狙うのは"二股不倫報道”の田中圭と同じ事務所の有望株という皮肉

  2. 2

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 3

    橋本環奈『天久鷹央の推理カルテ』コア視聴率も低迷…パワハラ報道前からあった"上げ底人気"疑惑

  4. 4

    趣里と三山凌輝に結婚報道…“希代のワル”羽賀研二を彷彿とさせる男の登場に水谷豊どうする?

  5. 5

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  1. 6

    ベッキー不倫騒動が教訓 LINEはこうして筒抜けになる

  2. 7

    自民“裏金議員”西田昌司氏が沖縄戦に許しがたいイチャモン…次期参院選に推薦した公明は真っ青

  3. 8

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  4. 9

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  5. 10

    嵐「解散ビジネス」で荒稼ぎの皮算用…総売り上げは500億に? 2026年5月に活動終了