パワハラ騒動の栄和人氏が復帰 若年強化で古巣に意趣返し

公開日: 更新日:

 あのスキンヘッドの名将が、ついに“現場”復帰を果たす。

 五輪4連覇の伊調馨(34)へのパワハラ問題で日本レスリング協会強化本部長を辞任、至学館大学監督を解任された栄和人氏(58)が昨26日、愛知県教育・スポーツ振興財団のスポーツアドバイザーに就任することになった。

 愛知県の発表によれば、栄氏は、来年1月から県内の施設で小、中学生を相手に指導。同氏に県内でのレスリング人口拡大、競技の普及を託すという。

 栄氏は長らく女子レスリングを指導し、伊調の他、五輪3連覇の吉田沙保里(36)ら、多くのメダリストを育てた。至学館大学監督時代は、大学生、高校生だけでなく、中学生の指導にも携わるなど、若年層の強化にも定評があった。

 栄氏は、一連のパワハラ騒動によって、協会の要職を追われたが、依然としてシニア世代の指導に未練を残している。同時に古巣である至学館大には並々ならぬ対抗意識を燃やしているという。

 今回、若年層の指導を任された栄氏にとっては、古巣の至学館大学を見返す絶好のチャンスだ。新たな教え子が小、中学生チャンピオンになれば、指導者としてさらに箔が付く。レスリング強化に力を入れる高校から監督として招聘される可能性もある。

 至学館大への意趣返しなるか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった