大船渡・佐々木朗希は“地方県立”のハンデを超えられるか

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「オーソドックスなフォームで体のバランスが良く、腕の振りも思い切りがよく気持ちいいほど。柔軟性もある。ポテンシャルの高さは今年のドラフト候補ナンバーワン。松坂やダルビッシュ、田中マーくんに匹敵するレベルです」

 こう話すのは、あるセのスカウトだ。

 佐々木朗希(岩手・大船渡)はMAX157キロの直球に加え、キレのあるスライダーが武器。しかし、その一方で制球はイマイチ。地元岩手県の高野連関係者は、「制球がアバウトで、捕手の構えたコースにバシッといくケースが少なく、ストライクを取りにいった甘いボールを打たれがち」と言う。昨年の秋季大会では準決勝の盛岡大付戦で完投するも、7失点とボロボロだった。

 冒頭のスカウトは「プロ入りまでにどこまでレベルアップできるか」と、こう続ける。

「気になるのが、大船渡はフツーの地方県立校ということ。プロに入って成長する高卒選手は、高校時代から将来を見据えた練習を叩き込まれているもの。これが横浜高校や大阪桐蔭のような強豪校ならともかく、それだけの指導者がいるかどうか……。地方の公立出身の高卒ドラ1で大成したケースはほとんどありませんからね。今後は各地の強豪校から練習試合が殺到するでしょう。そこで経験を積んで自分を磨けるかが、カギになりそうです」

【連載】19年ドラ1候補 高校生投手4人を採点

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