大関狙う貴景勝 先場所より3月場所が昇進チャンス大の理由

公開日: 更新日:

 決して高いハードルではないが……。

 10日に初日を迎える大相撲3月場所。注目は大関昇進のかかる貴景勝(22)だろう。

 昨年11月場所は13勝で優勝。先場所は11勝し、大関昇進目安の「3場所33勝」まで残り9勝としている。もちろん、9勝止まりでは竜頭蛇尾。最低でも2ケタ勝ち、上位陣にも互角に戦えることを証明しなければいけない。

 それでも先場所よりはマシだ。1月場所は直近2場所で計22勝。11勝で33勝に届いたとはいえ、昨年9月場所は9勝止まりだった。

 大関とりの「3場所33勝」は、あくまで目安。阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は11月場所直後に、「(大関とりは)基本的に10番(10勝)が始まり。来場所、相当なことがない限り、大関とりはないでしょう」と話していた。

 過去には1ケタ勝利を起点として大関昇進を果たした力士もいた。魁皇(現浅香山親方)は8勝、優勝の14勝、11勝で33勝。先場所までの貴景勝と似た成績だが、11勝の場所では貴乃花ら2横綱3大関を破った。まさに「相当のこと」をやってのけた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々