上田桃子は右手負傷も逆転V “パター寄せ”はアマの教科書に

公開日: 更新日:

【Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント】

「寝ていたら(右手が)痛くなった。まさかプレーできると思わなかったからラッキー」

 1打差2位発進の上田桃子(32)が、テーピングした右手の痛みをこらえ、逆転で2季ぶりツアー通算14勝目を挙げた。

 終盤の15番ではグリーン左奥のラフからパターでピン1.5メートルに寄せてパーセーブ。17番はボギーだったが、ここでもグリーン手前のフェアウエーからパターでピンに寄せる技を見せた。

 パット名手の田原紘プロが、「上田は右手の痛みからスイングリズムが速くなってアプローチをミスする不安があり、パターを選択したのだろう」とこう解説する。

「グリーンを外した時は1回でオンさせることが絶対条件です。パターならダフることはない。さらにボールを上げる、落としどころを決める、という作業は必要なく、攻め方がシンプルになり、タッチだけに集中すればいい。だから、大きなミスにならない。この時季はラフの芝が枯れてベアグラウンド状態に近く、オーバーシードしたフェアウエーは短く刈り込んでおり、グリーン上の転がりと近い。パターでも寄る状況です。グリーン回りの寄せでSW一辺倒のアマチュアには、上田の攻め方が大いに参考になる」

 アマチュアはSWでボールを上げようと右肩が落ちてザックリ。下が硬く、ダフリベースのトップも出てミスが止まらない。

 1打の重さを認識したら、パターを使える状況をしっかり見極めるべきだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方