虎ファン失望…不可思議采配が巨人戦“三重苦”ボロ負け招く

公開日: 更新日:

 矢野燿大新監督(50)率いる阪神が2日、巨人との平成最後の東京ドームでの伝統の一戦・第1ラウンドでボロ負けを食らった。

 先発した新外国人ガルシアは初回、3番丸に一塁線を破られ、あっさり先制点を献上。0―1の無死二、三塁で打席に4番岡本を迎えると、矢野監督は三塁手、遊撃手はそのままで、二塁手のみ前進守備を指示した。岡本はシフトの網にかかり二ゴロ。が、1死二、三塁になると、なぜか二塁手を定位置に下げ、陽岱鋼の何でもない二ゴロの間に2点目を失った。

 巨人OBで評論家の高橋善正氏がこう言う。

「テレビ解説の赤星氏が『せっかく岡本の時は前進守備で止めたのに、なぜ1死になって下がったんでしょうか』と言っていたように、不可思議采配でしたね。ただし、二塁手だけとはいえ、初回に相手が4番の場面で前進を指示することがまず異例。『阪神は余裕がありません』と暴露するようなものですから。5番になったところで、後ろに下げたのはさらに不可解。阪神は開幕カードで4得点しかできなかった。貧打だから序盤の1点でも惜しいというなら、5番の陽の時も二塁手は前進のはず。もしくは、岡本の時は下がっていて、1死になったから前進守備を敷くというならまだ分かる。しかし逆ですから、全く意味不明です。矢野監督が就任し、どんな野球をやるのか楽しみにしていた阪神ファンをガッカリさせるチグハグな采配。巨人ベンチの原監督も『阪神は何やってんだ?』と思ったはずです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  2. 7

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  3. 8

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

  4. 9

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝