山田隆道作家
１９７６年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ
「我慢できない」は嘘 矢野監督よ虎ファンを見くびるな！
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この木浪のあまりに早いスタメン落ち、私としては残念でならない。期待のルーキーがたかだか開幕から４試合ノーヒットが続いたからといって、そんなものは「ルーキーあるある」のひとつであって想定の範囲内だ。私にとっては我慢が必要なレベルにすら達しておらず、本当になんとも思っていなかったくらいなのだから、「阪神ファンは若手育成を我慢できない」なんて俗説には真っ向から反論したくなる。ルーキーの木浪をショートで育てると矢野監督が決めたのなら、私は１年でも平気で我慢できる。
同じくルーキーの近本光司や４番候補の大山悠輔だってそうだ。矢野監督にはこいつを育てると決めたのなら、しつこいくらいこだわり抜いてほしい。今はチームの改革期なのだから、成績が低迷することなんか屁でもない。阪神ファン全体がそうだとは思わないが、少なくとも私のような「我慢大歓迎」のファンも多数いるはずだ。
確かに阪神の敗戦が続くと、関西の新聞や放送局はあーでもないこーでもないと騒ぎ立てる傾向にある。だが、それはファンサービスを多分に含んだコンテンツ芸みたいなものであって、そういう雑音がすなわちファン世論の総意ではない。阪神ファンを見くびらないでもらいたい。
