四回に主力3人交代で批判 ヤクルトが試合を“捨てた”裏事情

公開日: 更新日:

 首位を走るヤクルトが物議を醸した。

 5―13のボロ負けを喫した18日の阪神戦。四回の攻撃を終えると、バレンティン、青木宣親山田哲人の主力選手3人をベンチに下げた。これに「プロは興行。ファンをバカにしている」と批判の声が出たのである。

 そもそも、主力3人をベンチに下げたのは、投手が序盤に打ち込まれ、四回までに2―10の大差をつけられたから。結果的に「捨て試合」になったわけだが、その裏側には、チームが直面する深刻な「高齢化問題」がある。

 青木は37歳、バレンティンと雄平は34歳。開幕3戦目に死球を受けて左手親指を骨折した34歳の坂口も、故障さえなければレギュラーだ。大引も34歳、二軍調整中の畠山は36歳とベテランがゴロゴロいる。

 これまでも小川監督はベテランたちの体力面を考慮。昨季、142試合に出場したバレンティンは、毎年のように故障に苦しんできた。そのため、大量リードの場面で早めに代走を送ったり、移動ゲームの試合前打撃練習を免除したりしていた。青木は昨季、背中の張りで欠場したこともあり、今月6日の試合では「休養日」としてスタメンを外れている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」