日本は75%超が球界 野球選手の“再就職先”メジャーでは?

公開日: 更新日:

 22日、NPBが昨季引退、あるいは戦力外となった日本人選手136人の進路調査結果を発表した。調査によると、育成契約や他球団との契約、コーチ、球団職員、スタッフなど、NPBに再就職した者は最多の75人。独立リーグや社会人野球、学生野球の指導者などを含めて、全体の76.5%に上る104人が野球にかかわる仕事を選んでいる。これは比率でいえば、過去最多だという。

 一方、一般企業など、野球以外の職種についた者は過去最低の23.5%、32人だった。

 プロ野球選手は、学生時代から野球漬けの日々を送り、結果的に野球しか知らないという選手が多い。自発的に勉強でもしなければなおさら。再就職でも野球にしがみつかざるを得ないのが現実だ。

 では、野球の本場であるメジャーはどうか。スポーツライターの友成那智氏は「MLBはNPBのような進路調査結果は出してない」と、前置きしてこう言う。

「少なくとも、球界への再就職に偏る日本のような数字になることはない。一番多いのは一般企業。いま、メジャー選手のおよそ5割は大卒選手なので、ウォール街に転身した者も少なくない。元阪神のバースのように、実家の農場を継ぐパターンもある。変わり種でいえば、マーリンズやレッドソックスなどで活躍したリリーフのベイデンホップ(現ダイヤモンドバックスGM特別補佐)。父親が高名な心臓内科医で、自身も経済学部出身のインテリ。引退後は製薬会社に勤めた経験もある」

 必ずしも野球界にしがみついているわけではないというのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗