復帰早まりリスク高く…エ軍大谷翔平は「死球禍」に要注意

公開日: 更新日:

 昨オフ、右肘手術を受けたエンゼルス・大谷翔平(24)の復帰が前倒しされた。

 これまで慎重な姿勢を崩さなかったオースマス監督は23日(日本時間24日)、復帰時期についてキャンプ中に想定していた5月中旬よりも「少し早まった」と発言。投手相手の打撃練習が「まもなく始まる」と話していることから、打者としてのリハビリはいよいよ最終段階に入る。

 早ければ5月10日(同11日)からのオリオールズ3連戦で、昨年10月以来の打席に立つが、復帰後しばらくは患部への不安がつきまとう。オリオールズに加え、13日からのツインズ3連戦、17日からのロイヤルズ3連戦では死球のリスクが高いからだ。

 オリオールズのチーム総与死球12はリーグ5位。ツインズは8(同11位)ながら、昨季は80で同ワースト3位だ。昨季チーム最多の13だったべリオス(今季2)、8のオドリッジ(今季1)ら主力投手陣の顔ぶれは変わっていないだけに、大谷は打席で気が抜けない。

 投手陣の若返りを図ったロイヤルズは最も警戒が必要だ。いずれも3与死球の右腕ケラー、救援左腕ディークマンを筆頭に、チーム総与死球15はリーグワースト。厳しい内角攻めも辞さない投手が揃っている。20日からは再び、ツインズ3連戦が組まれており、復帰してからしばらくは執ような内角攻めから逃れられそうもない。

 昨季の大谷は8月25日のアストロズ戦で、自軍投手が主砲アルトゥーベにぶつけた報復を受けるなど2死球。昨季、新人王に選ばれた力量は他球団も十分把握しているだけに、故障明けでも厳しくマークされそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  2. 7

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  3. 8

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  4. 9

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する