ゴロOUT量産の大谷 完全復調まで「発射角度10度」の誤差

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 エンゼルス・大谷翔平(24)が長打から遠ざかっている。

 日本時間19日のロイヤルズ戦で今季2号を放って以来、同30日まで一発がない。本塁打どころか、いまだに二塁打、三塁打とも0本だ。ここ数試合ではゴロを量産しており、ゴロアウトとフライアウトの比率は1.77で、昨季の1.22を上回る(比率1ならゴロと飛球が同数)。守備シフトの網に引っ掛かるように一、二塁間への内野ゴロに打ち取られている。

 手術した右肘の不安は感じさせず、打球速度の平均(約151キロ)は昨季(約150キロ)を上回っている。打球の力強さは手術前を上回りながらも、長打欠乏症に陥っているのだ。

「大谷は、直球に対して振り遅れが目立ち、差し込まれ気味のスイングをしているのが現状です。逆方向へ飛ばそうとする意識が強いこともあり、速球にタイミングが合っていないのかもしれません。昨季、適応力の高さを発揮しただけに、直球に対応するのは時間の問題だと思いますが……」(スポーツライター・友成那智氏)

 一般的に本塁打が出やすい発射角度は30度前後とされる。大谷は昨季は平均12・3度を記録したが、今季は2・8度で、10度近く下がっている。いかに打球が上がらないかを物語っている。大谷の持ち味である豪快な一発を量産するには発射角度の改善も鍵を握りそうだ。

 今季、開幕から出遅れたとはいえ、すでに80打席に達した。打席での感覚を取り戻してもいい頃だが……。

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