PO制し初V 原英莉花シビレる局面で“ジャンボの教え”生きた

公開日: 更新日:

【リゾートトラストレディス】最終日

 サンデーバックナインはともに日本ツアー未勝利の原英莉花(20)とペ・ソンウ(25=韓国)とのマッチプレーの様相になった。14番から4連続バーディーを奪った原には勢いがあり、ペを1打リードして18番を迎えた。最終ホールは、ペが粘り強くバーディーを決めて原に追いつきプレーオフに突入した。

 そして2ホール目(15番パー3)に、1打目をピン手前2メートルにつけた原がバーディーパットを沈めて決着がついた。

「(同じ世代の)みんなが活躍しているので、早く優勝したいと思っていた」(原)と、女子ツアーは若手の勢いが止まらない。

■スケールの大きなスイング

 1998年4月から99年3月生まれの女子プロは黄金世代と呼ばれ、畑岡奈紗新垣比菜大里桃子勝みなみ河本結渋野日向子に続く同世代7人目の優勝だった。

 田原紘プロが原のスイングをこう解説する。

「ペは本戦の18番バーディーでエネルギーを全部出し切ってしまい、プレーオフは原の方が気持ちで押していた。日本選手は緊張すると無意識のうちにボールに近づいて前傾姿勢が深くなって軌道が乱れる。ところが173センチと長身の原はプレーオフに入ってからも前傾姿勢が浅く、ダウンがインサイドから下りてミスがなかった。原が指導を受けるジャンボ尾崎も優勝争いで、上体はかがむほうではなかった。緊張する場面での対処法を教わり、それをしっかり守り、スケールの大きなスイングだった。ジャンボが原に自ら選んだパターを与えたのも、パットさえ入ればすぐに勝てると見抜いたからだろう」

 ビジュアル系プロの優勝で、女子ツアーはますます注目される。ジャンボは永久シードを行使して獲得賞金ゼロ記録を更新するレギュラー大会にしがみつくのではなく、女子プロ専属コーチになったほうがよっぽど実入りがよさそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン