著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

楽天則本が7年契約 功労者の価値は“時価”だけでは語れない

公開日: 更新日:

 楽天のエース・則本昂大が今季から7年にも及ぶ長期契約を結んでいたことがわかった。これまで則本は将来的なメジャーリーグ移籍志向を報じられていたが、今回の7年契約が満了した頃には35歳になる。さすがに、その年齢からのメジャー挑戦は難しいだろうから、事実上その夢を封印したと考えられる。

 現在、則本は3月に受けた右肘手術の影響で一軍登録を抹消中だが、そこから順調に回復しており、すでに二軍では実戦復帰している。恐らく後半戦には一軍復帰してくるだろうから、楽天としては心強いだろう。今回の7年契約により、当分はエースに困らなくなった、ということだ。

 しかし、個人的には嫌な予感のほうが頭をよぎる。これまでの日本球界において、この長期契約ほど縁起の悪いものはない。私がひいきにしている阪神タイガースにおいても、長期契約といえば鳥谷敬が2015年から今季まで結んだ5年契約が思い浮かぶが、ご存じの通り鳥谷の成績は昨年から(本当はそのもう少し前から)顕著に下り坂となり、今季は進退を問われるほど不振を極めている。また、それ以前の01年には日本ハムからFAによって獲得した片岡篤史が同じく5年契約を結んだが、鳥谷以上に満足な成績を残せなかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー