体調万全でも厚い4強の壁 錦織4大大会制覇に足りないもの

公開日: 更新日:

 第1セットの第1ゲーム。錦織はフェデラーのセカンドサーブを攻略した。リターンを警戒してファーストサーブの確率が良くなかったフェデラーの出はなをたたき、いきなりブレークに成功。集中力を維持して、第1セットを先取した。

 しかし、集中力は続かなかった。錦織のサーブも良くないと見切ったフェデラーに、リターンゲームで攻められた。

 リターンからのポイント獲得率は錦織が25%だったのに対し、フェデラーは77%もあった。ここで流れを変えられた。

 錦織の最大の敗因はこの日のファーストサーブの確率が57%と低かったことだろう。ファーストサーブが入らなければリターンで攻め込まれてしまう。

 サービスゲームとリターンゲームの両方で集中力を維持し続けるのは極めて難しい。それが焦りを生み、大事な場面でのミスにつながった。

「堅実なプレーをしたが、ファーストサーブのミスが多かった」とダンテ・ボッチーニ・コーチが言えば、錦織本人は「2セット目以降はずっと、サービスゲームがつらかった。自分のプレーを継続することができず、後半はミスが多かった」と話した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動