体調万全でも厚い4強の壁 錦織4大大会制覇に足りないもの

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■GS連続5大会8強の実績は大きい

 4大大会で5大会連続8強入りは、錦織以外にナダル(33=同2位)とジョコビッチ(32=同1位)の2人だけ。それはそれで評価できるものの、この2人にフェデラーを加えた「3強」の壁は高くて分厚い。

 この日は3強がそろって準決勝に駒を進めた。3強が全英のベスト4に勝ち残ったのは2007年に続いて2度目だが、4大大会では前回の全仏に続いて今回が13度目になる。

「3強時代があまりにも長いため、それ以外の選手が大きなプレッシャーのもとで試合をし、それを克服する経験はまだ足りないように思う。ここまで順調に勝ち上がった錦織にも同じことが言えます。ただ、4大大会で連続5大会8強に入った実績は大きい。これを維持していけば、徐々に道は開けるのではないか」(前出の武田氏)

 圧倒的なパワーや爆発力をもつ選手がいきなりメジャーを制するのはごくまれで、フツーはそうじゃない。コツコツと実績を積み上げ、ライバルに認知されていくうちに4大大会のタイトルに手が届くというのだ。

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