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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

人材豊富な米国は東京五輪で大坂なおみを必要としていない

公開日: 更新日:

 テニスの全仏オープンは、ラファエル・ナダルが若手の旗頭ドミニク・ティエムを下し12度目の優勝を飾った。上位4シードが揃って勝ち上がった男子とは裏腹に、女子は何が何だか分からない乱世の相を呈した。

■ジョコビッチの分析

 第1シードの大坂なおみは精神的に不安定、37歳のセリーナ・ウィリアムズは体重過多で動けない――。アシュリー・バーティ(第8シード)が優勝までに対戦したシード選手は準々決勝のマジソン・キーズ(第14シード)だけ。上位勢の脆さを裏付け、準優勝のマルケタ・ボンドロウソバを知っていた人はまずいないだろう。世界ランク50位の19歳だ。

「新しいスターたちが育っていて、それはファンも望んでいることだ」

■両親がロシア移民の20歳と17歳

 大会中、ジョコビッチがそう分析しながら、シモナ・ハレプら中堅数人の名前を挙げ、アマンダ・アニシモワ、ボンドロウソバら10代選手にも触れた。だが、全米、全豪と連覇した世界ランク1位の大坂なおみの名前は出なかったのだ。忘れたはずはないだろう。

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