セリエAで新境地の右SB 冨安健洋は森保Jにどう作用する

公開日: 更新日:

「恵まれたフィジカルを利して1対1など激しいボディーコンタクト、長身を生かした空中戦などに無類の強さを持っている選手ですが、視野が広くて状況判断力にも優れており、さらに足元の技術力もしっかりしてはいますが……」と元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう続ける。

「確かにSBでの起用には驚きましたが、冨安は左右両足でミドル、ロングのフィードボールを正確に蹴ることもでき、MF陣とパス交換をしながら連係プレーもソツなくこなせるタイプ。大胆不敵な起用法を見せたボローニャのミハイロビッチ監督の慧眼に感心しつつ、冨安がイタリアで新境地を開くことは日本代表の将来にとっても非常に有益なこと。

 というのも今の日本代表は、たとえばMF陣は久保を筆頭に若いタレントが続々出てきているが、SBのレギュラーは左の長友が12日で33歳を迎え、右の酒井は29歳とベテランの域に達しながら、彼らを脅かすような中堅や若手が少なく、後継者不足に悩まされている。冨安が酒井に代わってレギュラーを獲得した場合、DFラインの強化にもつながるし、さらにはチーム全体にポジティブな影響を与えることができます」

 パラグアイ戦で冨安はDF吉田とCBのコンビを組むだろうが、森保監督には「イタリアで高い評価を受けている右SBでのプレーが見たい」と言っておこう――。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒